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日比谷界隈の花を訪ねて

スタートは都営地下鉄三田線の日比谷駅。

丸の内のビル街を南北に、晴海通りから大手町の手前の永代通りまで、車は行幸通りまでは南から北への一方通行路の丸の内仲通りがある。主にこの辺りの大地主である三菱地所の私有地と聞いている。

そのため街路樹や花壇の整備が行き届き、各ビルの1階の店舗化などが進んだため、上品な散歩道に進化している。かつての三菱重工ビル爆破事件のころのビジネス街を知る者には隔世の感がある。

JR有楽町駅の手前に、ビックカメラがテナントの読売会館ビル(昔のテナントは有楽町そごうデパート)があり、手前の交差点は車も人も通行量が多い。

JR有楽町駅は、煉瓦部分も残した昭和時代を感じさせる古風なガード下が健在で、さすがホームレスなどほとんど見かけなくなった自由通路が、有楽町イトシアなど商業施設充実で西口よりも賑やかになった東口側に抜けている。

今日は、お彼岸の前でまだ寒いので、1日歩き回るのではなく映画を2本観てからの日比谷界隈散策にする。

有楽町イトシア別館の4階に登ると、有楽町駅の眺望が良い。

一番手前の東海道新幹線、東海道在来線の列車、山手線、京浜東北線と、ひっきりなしに通る。

駅の向こう側、スバル座があったスバルビルは建て替えのため解体中。

有楽町イトシア別館の4階には「ヒューマントラストシネマ有楽町」という名のテアトル系の小さな映画館が2つある。

大作は少なく、地味な話題作などブッキングが好きで良く通う館。

今日の1本目は、珍しいスイス映画『ナースコール』で、上映開始後に人気が沸騰して平日でも満席になるので、まだ空きがある朝一番の回を狙って、席をゲット。

病棟勤務の中堅看護師の、出勤から退勤までの8時間ほどの忙しい勤務の出来事を、2時間に満たない映画に濃縮したヒューマンドラマの斬新なシナリオに感服する。

もう1本は、チケット会社「ぴあ」の招待による第28回PFFプロデュース作品という『道行き』。

今どき珍しいモノクロ画面に昭和を感じる。

ミニシアター系とはいえ、商業的には興行収入は期待しにくい作品と感じられた。

上映時間は短めの映画2本を鑑賞後に、日比谷界隈の散策に移る。

有楽町駅のガード下を抜けて、先ず電機ビル内のローソンで買い物。

再び丸の内仲通りの南端部分に出る。

道路脇の小さな花壇の、紅いシクラメンと黄色のパンジーが春を感じさせる。

この仲通りは、アート作品なども多い。

丸の内地区から南の日比谷地区に向かう。晴海通り越しに周囲を威圧するような東京ミッドタウン日比谷ビルを望む。この辺りは東宝のツインビルだったような記憶。

東京ミッドタウン日比谷では『ウィキッド 永遠の約束』とコラボしたフラワードームなどが楽しめる「HIBIYA BLOSSOM 2026」2026年3月3日 (火) ~4月4日 (土) 開催中だというので向かう。

東京ミッドタウン日比谷の南東側は、旧東宝映画街で、昔は日比谷映画、有楽座などの映画館と、芸術座や東京宝塚劇場などの東宝系映画や演劇のメッカだった場所で、映画館跡は日比谷シャンテのショッピングセンタービルになっている。

その玄関前を飾るのが写真の「ゴジラ像」で、東宝のシンボルが健在。

東京ミッドタウン日比谷にて『ウィキッド 永遠の約束』とコラボしたフラワードームなどが楽しめる「HIBIYA BLOSSOM 2026」が、2026年3月3日 (火) ~4月4日 (土) の間に開催されていた。

ビルも広場も大きいので、装飾の花々のボリュームも想定外の大きさ。

『ウィキッド 永遠の約束』とは、「オズの魔法使い」に登場する魔女たちの物語を描いた大ヒットブロードウェイミュージカル「ウィキッド」を実写映画化した2部作の後編にあたる映画大作とされる。

前編「ウィキッド ふたりの魔女」のように、ヒットさせようと膨大な宣伝費をかけているよう。「黄色い道」が重要な役割を果たすらしい。

通行人の立場としては、公共花壇などではお目にかかれないような密度の高価そうな花々が使われている。

今日は、見られてラッキー。

東京ミッドタウン日比谷を西側に抜けて、日比谷通りを日比谷交差点で渡る。

東京観光の「二階がオープンデッキの真っ赤なバスが通る」絵になる風景。

お濠端の景色が良い日比谷通りは、東京で好きな交差点の一つ。

東(右)側には丸の内ビル街のスカイライン、西(左)側は皇居の日比谷濠から皇居外苑の公園が広がる。

日比谷交差点を渡った先、左は交番で、その右側が日比谷公園の日比谷門。

一部の花壇は協賛企業があるよう。

日比谷公園の日比谷門を入った場所が日比谷見附跡の石垣で、その南側が心字池。

心字池の西側に、第一花壇と呼ばれる花壇が多い芝生地がある。

暖かくなってきたのでパンジーなどが咲き誇る。

北側のペリカン噴水から第一花壇全体を望む。

さらに西側に進むと、早咲きの桜がお出迎え。

菜の花も満開。

こちらは早春の花「コブシ」。

公園内の松本楼前にある「首掛け銀杏」は、推定樹齢は400年以上とされ、元は現在の日比谷見附付近にあったとされる大木。

1901年(明治34年)に、陸軍練兵場だったこの地に近代的な都市公園をつくることになり、本多静六博士(明治神宮の森を設計したことで有名)が公園の設計者になった。

本田は、日比谷通りの拡幅工事に伴って伐採予定のこの銀杏の大木の移植を、「私の首を賭ける」と強く東京市参事会議長に進言し実現させたので、「首掛け銀杏」と言われるようになったとされる有名な樹。

こちらは古い石橋

日比谷公園には、古いものを記念に遺すために移築などされたものが多い。

この石橋は、芝増上寺の桜川にかけてあった石橋の一つとされる。

公園の南西部分の一画は日本庭園風に整備されている「雲形池」と呼ばれる部分。

公園開設時から改修は少ないよう。

都心だというのに白鷺が佇む。

池の中央にある「鶴の噴水」は、開園から3年後の1905(明治38)年頃に東京美術学校(東京芸大)の津田信夫氏と岡崎雪声氏によってつくられた日本で3番目に古い装飾用噴水とされる。台座は当初は銅製で、戦時中に金属回収され、戦後石造りに変わったとされる。

こちらは、「京橋の欄干柱」。

1875(明治8)年に築造され、1922(大正11)年にかけ替えでここに移築とされる。

こちらは「はにわ」であるが、古墳からの出土品ではないよう。

1965(昭和40)年に日比谷公園と宮崎県平和台公園が姉妹公園となったことを記念して贈られたものとされる。

埴輪は古墳時代のものではなく、レプリカである可能性が高いとされている。

公園の南東方向の一画は、旧第二花壇をイベントスペースに改修したよう。

花壇は周囲のみで、赤や黄色のチュ-リップが咲き始め。

公園の南東角には、東京市だったころ後藤新平市長が発案したとされる市政会館建物が建ち、北側部分の日比谷公会堂ホール部分は閉鎖中。

1999年に、東京都景観条例に基づき「東京都選定歴史的建造物」に指定され、2023年3月には東京都有形文化財に指定。

昔の第二花壇は、イベント広場になってしまった感。

イベントがないときの方がすばらしく感じる。

日比谷公園の南東側「幸門」から出る。

ここにある岩は、「烏帽子石」と呼ばれ、元は市ヶ谷御門の石垣にあったそうで、道路拡張のためにこちらに移転保存されたよう。

南東角の「市政会館」を眺めて、内幸町駅から都営三田線で帰宅へ



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